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心温まるおもてなし in JAPAN
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能登半島 石川県七尾市和倉温泉
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2009年2月、石川県七尾市教育委員会主催の記念大会にお招きを頂き足を運んで参りました。
石川県を訪れるのはＪＡＳ（現日本航空）時代に国内線乗務で小松空港に降り立った以来
15年振りのことで、仕事でありながらご依頼を頂いた時から心待ちにしておりました！
さて石川県といえば「プロが選ぶ日本のおもてなしのホテル・旅館100選」で29年連続総合一位を
誇る加賀屋が有名ですが、さすがにその趣、佇まいは素晴らしいものがありました。
和倉という地域自体が町ぐるみでの最高のおもてなし、そして美味しい海の幸で食を彩り、身体の芯から
温もる温泉で訪れる人々を魅了してくれます。
今回、その加賀屋さんの傍にある渡月庵に宿泊をし、1泊2日の短いステイでありながら、
そして仕事でありながら、日本ならではの心温まるおもてなしを満喫させて頂きました。
世界中が近い存在になり、私自身ヨーロッパ、アジアでの生活やフライトを通じて各国のサービスという
ものを実際に感じてきましたが、日本だからこそ和める、落ち着ける、「和のこころ」はいつの時代にも
大切にしていきたいものだと感じています。
大正4年に建てられたという数寄屋造りの、懐かしささえ感じる
日常とは少し違う空間の中で過ごす時間はどこかゆっくり流れている気が
してしまいます。女将をはじめとするお世話にあたってくださる皆様のほっとするような笑顔や言葉がけのお陰なのでしょう。
サービス業に携っていると、どうしても仕事柄プロとしての意識もあり気が抜けないという場面に出会ったり、またサービスに対してつい厳しい視線を送ってしまうこともあります。利用する側にあったとしても、そのことをゲストとして察することもあります。しかし渡月庵の皆様はサービスをしているというよりも、どちらかというと訪れる人を
寛がせる・・・・・そんな究極の理想を自然体のまま表現されているというように見受けられました。
言葉遣いや物腰もサービスのために鍛錬されたものではなく、きっと皆様が普段からそのままなのでしょう、と思ってしまうほどに。和倉・七尾の方々のイントネーションも優しく心地よい響きでした。美しい佇まいの中の十返舎一九の歌碑や足湯、私も自然体で講演前の朝の時間をゆっくり過ごすことができました。
 朝のお客様のお見送りをする忙しい時間帯でしたため、外に出てそっと足湯に浸かっておりましたが、本当に自然なほどにタオルを差し出されたときには思わず笑顔に（＾＾）
能登半島、そして和倉温泉といえば日本を代表する観光名所のひとつ。
今回は和倉温泉のある七尾市の皆様との交流の機会を頂戴し、
自然体のおもてなしに住民の皆様で取り組む姿に触れることができました。
地域住民の皆様の愛郷心・・・・・
記念大会では七尾市の皆様の地域に対する思いや取り組み発言をしっかり拝聴させて頂いておりました！
愛していてこそ、自信を持ってその良さを、周りの方に伝えていけるのですよね。
短い滞在でしたが言葉を交わしたすべての方から、七尾に対する愛郷心が伝わってきました。
その思いあってこそ七尾の良さが伝わるのでしょうし、訪れる方に至福のひと時を自然に与えることの
できる究極のおもてなしなのだと感じずにはいられませんでした。
私は旅が大好きですが、何が一番印象に残るかというと、風景よりも食べ物よりも、出会った人々です。
第一印象から始まり、交わした言葉や表情がその土地となり場所となり良き思い出となります。
そして好きになった場所には、不思議とまた帰っていくことになるのです。
今回は仕事で訪れた七尾市で、私自身常に常に忘れたくないと心に留めている、とても自然で
温かみあるおもてなしに触れさせて頂きました。これから和倉・七尾を訪れる方々にもきっと
大きな感動が届くことだと思います。
 
2009年2月
「七尾市教育委員会主催記念大会」
七尾市の皆様、そしてお世話になりました教育委員会の皆様
本当にありがとうございました。
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